亀山めぐり唄
踊 り 手 本
振り付け考案・深津俊子
踊り手・深津俊子/若松博子
-----------------------------------------------------------------------------------------
平成26年7月に決定版を製作しました。
踊りのキーポイント 写真・文 濱崎 収
イントロ の出だし
「ドドン が ドン」の次に手拍子で
「 チョチョン が チョン」と打ち、
スタート
右足から踏み出し、両手を軽く握り、
両腕を右・左と水平に軽く振りながら
前進する
右足から踏み出し、
両手の上げ下げをしながら右回転。
両手を下げた時の姿
3回目に両手を下げた時は両足を揃える。
( 「 一つになる 」とも言う )
逆回転の出だしは
左足から踏み出す
左回りの両手の上げ下げ
3回終了時の姿。
( 進行方向へ向いて両足を揃えている )
両手を右方向へ回し上げるとき、
まず両手を少し左に持っていき、
反動を付けるような感じで
右に回し上げる。
踏み出しの足は右足。
両手を右方向へ回し上げた時の姿。
両手を左方向へ回し上げた時の姿
「決めポーズ」
右手をバックミラーの様に見立てて、
首と視線をそちらに、向ける。
左足は右足に添え、
カカトはやや浮かしている。
左の手のひらは下向き。
次に左足を斜め前に一歩踏み出し、
右足を添える
左右逆の「決めポーズ」となる
再度
両手の回し上げを 右 左 と行う。
2回目の
「決めポーズ」
右手で斜め前を指し、
「 こちらをご覧ください 」
と言うガイドさんの気持ちで。
左足は右足に添え、
カカトはやや浮かしている。
次に左足を斜め前に一歩踏み出し、
右足を添える
左右逆の「決めポーズ」となる。
2回目の決めポーズの後、
両手の人差し指をまず上に向け、
手の甲を先頭に、人差し指がそれに
なびきながらついていく感じの動き。
( 両腕を振るのではなく )
踏み出しは右足。
視線は指先を。
右回りに、
足は高く上げて歩きながら、
270度 廻る。
中心に向き、
このポーズから、 次に移る
右足から 中心に向かって歩き 、
両手を体の 左側で
しなやかに
2回 回転させる。
スキップをして
左足を高く上げ
ひねる様に右を向き、
両手を 右側で
しなやかに
2回 回転させる。
最後左足を軸に
スキップをふみ、
右足を高く上げる
右足を前にして止まる。
その時、両手で山の形を作る。
富士山の裾野を なぞるように
両手を広げていきながら、
後ずさりをする。
後すざりで戻ったのち、
心もち体を進行方向へ向けながら、
左下から始まる手拍子の姿勢に入る。
手拍子は
左側 [3つ]
右側 [3つ]
足運びは、中心に向かって
両手を回して進んだ時と同じ。
右側、3つ目の手を
叩いたとき、
左足を軸に、
右足を高く上げ、スキップ
スキップ後の足は右足が前になる。
同時に左側に縦置き太鼓が有る
という想定で、人差し指を太鼓のバチ
の様にして、右手・左手の順に
「ト トン」と打つ。
左側に有ると想定した太鼓を叩いたのち、足を元の位置に戻し、右手で目の前にあると想定した平置きの太鼓を軽く
「 トン 」と打つ。
次は右側に縦置きの太鼓が有ると想定し、左足を踏みだしながら、右手・左手の順に「ト トン」と打つ。
右側にあると想定した太鼓を叩いたのち、足を元の位置に戻し、右手で目の前にあると想定した平置きの太鼓を軽く
「トン」と打つ。
右足を前に踏み出すと同時に、
両手を広げながら上の方へ持っていき、
胸元で合唱する。
胸元で合掌した時点で両足は揃え、
膝は軽く曲げる。
( 1歩前進した形 )
軽く曲げた膝を伸ばしながら、
合掌した手はローソクの炎のイメージで、ゆらめかせながら上に持ち上げていく。
イメージしたローソクの炎が
最頂点になった時の姿。
両手を右方向に、 右足から踏み出し、 2番の始まりとなる。
曲の最後
エンディングメロディーの最終小節に「ちょちょん が ちょん」と
手拍子を打ち、終了する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ビデオ「踊り手本」を撮り終えて
濱﨑 収
撮影の時は、うまく写せるかどうかにだけ、気を使っていましたが、できあがり画像をみて、あらためて日本舞踊の修業を積まれた方の身のこなしの美しさを、強く感じました。
この、しなやかな動きを簡単にまねることは、むつかしいかも知れませんが、踊り手順を憶えたお方は、次は少しでもこの身のこなしをマスターしようという意識を持って練習なされば、この長い曲が苦にならず、有酸素運動で、汗びっしょりになるのではないか、と思ったしだいです。
そして、「歌の文句を聞きながら踊る」その余裕がでてくれば、作り笑顔ではなく、本物の笑みがこぼれてくるのではないかと、期待しています。
(男性は、男性的な動きや、コミカルな動きも、いいのでは・・・・)
さらに、さらに欲を言えば、♪「トトンがトン トトンがトン そ~れゆらゆら ゆ~ら ゆら 」この「はやし言葉」を踊り手も、見ている人も、元気よく歌えば一体感が増して盛り上がること請け合いです。
このフレーズは江州音頭の ♪「はー よいと よいやまか どっこいさのせー」や河内音頭の ♪「 えんやこらせー どっこいせー」あるいは東京音頭の ♪「やーとなーそれ よい よい よい やーとなあ それ よい よい よい」に当たるところで、この部分だけ知っておられる方も、多くみえると思います。♪「トトンがトン トトンがトン そ~れ ゆらゆら ゆ~らゆら」ここも、強く印象に残したいところで「亀山めぐり唄」を象徴する肝の部分でもあります。
私、亀高を卒業後、1年間余り大阪の繊維問屋・近江屋(のちの「オーミヤ(株)」)にお世話になっていましたが、夏に大阪の中之島公園で行なわれた盆踊り大会で、江州音頭が始まると滋賀県出身の皆さんは、待ってましたとばかり「はー よいと よいやまか どっこいさのせー」と江州人の心意気と結束を、誇りを持って示すかのように、大きな声で、他の盆踊り曲を圧倒するものがあったのを、今も忘れることができません。
「亀山納涼会」で大きな輪ができ、「トトンがトン」の元気な掛け声が聞こえてくる日を、夢見ております 。
深津先生・若松博子さん、ありがとうございました。
今後ともご指導のほど、よろしく、お願い致します。